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旅から旅への夏

旅から旅への夏

旅から旅への夏。

音楽を操作したり支配できないな。
そこに生まれた奏や響きは実際自分が鳴らしていたり歌っていても音楽自体の意思だってあるし、何らかのその空間に生まれた瞬間が私達とタッグを組んで私達の中から生む。

生まれた音楽は誰のものでもなくて誰と競うものでも戦うものでもなくて尊くて美しい。

自分がそこを司っていると思う自惚れは足かせになるな。
表現者は司ったり瞬間を操作したりする人ではなくて、そこの流れに身を委ねることの出来る人、大きなそこの空間に自分自身が楽器のように素直に受け止めて奏でになれる人。

自分が書いた曲ですらそう。私は一生懸命私が私である事を音楽に委ねていた気がするけどそれはちょっと違った。

私の音楽はあなたの音楽。あなたの音楽もわたしの音楽。だから本も景色も詩も心揺さぶる何かは心揺さぶられたあなたのもの。

あなたの対象は今ここにいる人だけじゃないかもしれない。たまに時や空間や場所だってこえる事あるもん。表現に本物ってのは無いことをわかっていたい。素直に裸になれる心を大切にしたい。美しいとかって思う心もまた受け止める事自体ですら表現な気もする。

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